タクティクスチャレンジ! ゲーム制作ガイド - 世界地図のデザイン

冒険の舞台となる世界地図を作成

世界地図のデザインを行なうときはメインウィンドウの左上にある[世界地図]ボタンを押してください。
世界地図のデザインではメインウィンドウのほかに世界地図パレットウィンドウを使用します。世界地図パレットウィンドウには、世界地図上に配置する地形やエリアなどのリストが表示されます。

世界地図は4つの層を重ねて表示

世界地図は「海陸」「地表」「山/森」「道/エリア」の4層を重ねて表示する構造になっています。このため、デザイン時にも4つの層をデザインすることになります。
各層の切り替えはメインウィンドウ左の「編集コマンド」から行ないます。描画層グループとして4つの層がボタンで配置されています。このボタンを押せば層を切り替えることができます。
海陸層
海陸層は基本的な地形構造を決めるための層で、4層のうち一番下に描かれます。なにもない海の上に陸を配置し、海岸線の形状を決めることが主な作業になります。
地表層
地表層は海陸層の上に描かれる層で、「砂地」「荒野/雪原」「緑地/草原」の分類を行なうことになります。色づけを行ない世界地図の完成度を高めるための層なので、他の層のデザインが終わってから最後に手をつけるのが良いでしょう。
山/森層
山/森層は海陸層、地表層のさらに上に描かれる層です。山と木を配置することで地図に立体感を加えます。先に道/エリア層で主人公が通れる場所を決めてから山や木を配置していくと良いでしょう。
道/エリア層
道/エリア層は一番上に描かれる層で、主人公が通れる場所を決めて道を配置し、街やバトルの舞台となるエリアを配置することが主な作業になります。海陸層をデザインして陸地の形状を決めたら、次は道/エリア層をデザインすると良いでしょう。

海陸層:基本的な地形構造を決定

海陸層を選択すると世界地図パレットウィンドウには海陸層に配置できるマップパーツが表示されます。パーツひとつのサイズは横32×縦16ドットで、海陸層は横20×縦30マスで構成することになります。
海陸層をデザインするときに重要なことは「どこが陸でどこが海なのか」を決めることです。海しかない世界地図に陸を配置することが基本になるので上の写真にある1番のパーツ(陸地)を選びましょう。
地図上で左ボタンを押しながらマウスを動かすと、マウスカーソルが移動したあとに陸地が配置されます。地図上で右ボタンを押すとその位置に配置されている地形を選択できます。このスポイト機能を利用して海と陸を描いたり消したりしていくと作業がはやく進みます。
大雑把に海と陸をわけたら、編集コマンドから[地形まるめ]機能を実行します。
[地形まるめ]を実行すると陸地と海の境界線が描かれます。ただし、あまり細い陸地を表現することはできないため、陸地が狭まったり小さな島になってしまうことがあります。[地形まるめ]の結果が気に入らないときは陸地を描き足してから再び[地形まるめ]を実行してください。
気に入った地形になったら次は編集コマンドから[海岸線強化]機能を実行してください。
[海岸線強化]機能を実行すると、実行前には直線的だった海岸線が自然な形状になります。あとはこれを元に、手作業でパーツを配置していき「半島」などを表現していくとそれらしい世界地図にできます。

道/エリア層:主人公の移動ルートを決定

海陸層をデザインして陸地の形状が決まったら、次は主人公が通れる「道」を配置しましょう(エリアの配置は準備が整ってからにしましょう)。 まずは編集コマンドで[道/エリア層]を押して道/エリア層を選択した状態にしてください。
道/エリア層のパレットには[削除][道設置][隠し通路][エリア]という4つのボタンが並んでいます。
削除
このボタンを選択してから地図上で左ボタンを押すと、その位置にある道やエリアが削除されます。
道設置
このボタンを選択してから地図上で左ボタンを押すと、その位置に道(黄色と黒のライン)が描かれます。
隠し通路
このボタンを選択してから地図上で左ボタンを押すと、その位置に隠し通路が配置されます。ゲーム制作中隠し通路はピンクの丸で描かれますがゲーム実行時は見えなくなります。
エリア
このボタンを選択すると右のエリアリストが有効になります。リストにあるエリアを選んでから地図上で左ボタンを押すと、その位置に選択エリアが配置されます。エリアはデータベースで編集できる項目です。はじめに世界地図をデザインするときはエリアを配置せず、クエストなどの準備ができてからエリアを配置しなおすと良いでしょう。
エリアは主人公が通れる場所になるので道の上にエリアを配置すると、道は消えます。ゲーム実行時にはエリアを通行不可能にすることで「このエリアより向こうへ行けない」という表現を行なうこともできます。

山/森層:世界地図の立体感を演出

続いて陸地の形状と道に合わせて山や木(森)を配置しましょう。編集コマンドで[山/森]を押して山/森層を選択した状態にしてください。
山/森層のパレットは[山脈][森林][枯れ木]の3ページにわかれています。
配置したい地形の種類を選んでページを切り替えたら「×」の下にあるパーツを選びましょう。
海陸層をデザインしたときと同様、山脈や森林にしたい領域にひととおりパーツを配置したら[地形まるめ]機能を実行しましょう。すると境界がキレイになります(山/森層では[海岸線強化]機能は使えません )。

地表層:土地の種類を色分け

4つの層のデザインも地表層で最後です。地表層では土地の種類を色分けします。編集コマンドで[地表]を押して地表層を選択した状態にしてください。
地表層のパレットは[砂地][荒野/雪原][緑地/草原]の3ページにわかれています。
配置したい地形の種類を選んでページを切り替えたら「×」の右にあるパーツを選びましょう。
地表は上の層の構造を意識してデザイン
「編集コマンド」で[上位層表示]チェックボックスをONにすると、山/森層と道/エリア層が点滅して表示されるようになります。山/森層で木を配置している 場所(の地表層)に「緑地」を、街から遠く広い場所に「砂地」を配置するとリアリティのある地図になります。
また地表層でも[地形まるめ]機能を利用できるので活用してください(地表層では[海岸線強化]機能は使えません)。

最後にスタ−ト位置を指定

4つの層のデザインが終わったらゲーム開始時に主人公が登場する位置「スタート位置」を指定しましょう。
1.道/エリア層を選択
スタート位置を設定するときは、まず描画層「道/エリア」層を選択してください。
2.スタート位置を選択
世界地図上のスタート位置にしたい場所で右クリックしてください。
3.[スタート位置]ボタンをクリック
編集コマンドの[スタート位置]ボタンをクリックするとスタート位置を変更できます。スタート位置には主人公マーカーと「ス」と書かれたアイコン(スタート地点の略)が表示されます。
なお、スタート位置を世界地図の外周沿いにすることはできません。ゲーム開始時にプレイヤーがマーカーを見つけやすいよう地図の中央に近い場所をスタート地点にしましょう。
ここでテストプレイ
主人公の設定が済んでいれば、世界地図の陸地と道、スタート地点を決めた時点でテストプレイを行なえます。エリアを配置したりクエストを受けられるようにするまでバトルなどは行なえませんが、世界地図を歩いてみることができるのでゲーム制作が大きく前進したことを実感できるはずです。ウィンドウモードで編集している地図も全画面で表示すると少しムードも違って見えるのでテストプレイ後に世界地図のデザインを修正するのも良いでしょう。