SRPGアンケート結果発表 キャラクター編
はじめに
SRPGアンケートにご協力いただいた皆様、ありがとうございました。アンケート集計結果を発表・分析する記事の第2回をお贈りします。
今回は「Part2.キャラクター作成/育成について」の設問9項目についてご紹介します。全回答を「TOTAL」としてまとめたほか、回答者のうち下半分の年齢層を「YOUNG」(20代前半以下)、上半分を「ADULT」(20代後半以上)として抽出した結果も併記しています。
なお、SRPGアンケートは現在も継続してご回答をお待ちしております。未回答の方は、よろしければページ末尾のリンクからアンケートにご協力ください!
キャラクター作成/育成に関する9つの質問
Q1
複数回答可の設問です。図が縦に長い!
「A.一般的に必要性が高い」「G.気楽さ気軽さ」「H.ロールプレイしやすい」においてYOUNG層とADULT層の支持に差が出ています。昔は敷居が高かったSRPGですが、近年その敷居を下げることでユーザー層が広がる傾向にあるのでしょう。
Q2
ADULT層の多くが好むのは人間・亜人種まで(A,B)で、非人間型種族(C,D,E)の支持は極端に低い……という結果が如実に現われています。
Q3
キャラクターのオリジナリティを重視する人が世代に関わらず最多という結果になりました。既存キャラに似せたいという回答はYOUNG層のみ少し多めですね。
Q4
世代を問わず「A.個性を重視」が圧倒的で、YOUNG層では「E.見た目を重視」もかなり多いという結果に。全般にYOUNG層の方がファッション面を気にかける傾向が現われています。
また、「H.きせかえできない方がいい」の回答がYOUNG層のみ15%もあることに注目です。着せ替えできるゲームが当たり前になってきていて、面倒に思うこともあるのでしょう。
Q5
パワーレベリング、略してPLについてのナイーブな設問です。
「できなくすべき」がADULT層において一定の支持を得ているほかは、世代による差が少なく概ね肯定的な反応です。
一般的にオールドゲーマーほど保守的でPLに否定的だと言われているので、筆者としてはちょっと意外でした。もっとも、FEでは主要ユニットを集中強化することが長期的な戦略に結びついていたり、オウガでは石を投げた思い出があったりと、SRPGの世界では受け入れられやすい土壌があるのかもしれません。
Q6
ADULT層による「空想上の種族」支持が極端に高いところが特徴的な結果となりました。個別回答(当記事には掲載していません)を見たところ、ドラゴンやメカ類が好まれているようでした。
Q7
世代差が少ない結果となりました。
差があるのは「D.庭で愛でたい」くらいでしょうか。Q6の結果と合わせて見ると、YOUNG層は現実の動物を、ADULT層は空想上の種族を想定する人が多いことからこのような結果となることがわかります。あまりドラゴンやメカとはキャッキャウフフしませんからね。
Q8
全般に意見が割れる結果となりました。世代別で見ると、ADULT層の方が自動判断を望む割合が高くなっています。
「味方キャラクターが自動行動するのはプレイヤーの待機時間が長くなるので良くない」という旨のズバリなご意見もありました。これは本当にそのとおりで、ただ自動化するだけではなく工夫が必要ですね。
Q9
レアアイテム集めによる能力強化もキャラクター育成要素と考えての設問です。
回答を見ると全般的に「YOUNG層が積極的!」と思わせる結果となっています。ADULT層はレアアイテムよりもキャラクター本体での成長に重点を置く傾向があるためかもしれません(Q1「E.得意なことを決め特化すること」の支持が高め等)。
入手手段別で見ると1位「高難度」、2位「運」に「機会の少なさ」と「コストの高さ」が続きます。運支持が意外に(?)高く、特に唯一ADULT層の支持がYOUNG層を上回っている点が特徴的です。ギャンブルはオトナの嗜み!?
まとめ
キャラクターに関するYOUNG層とADULT層の反応、いかがでしたでしょうか。
筆者としてはQ9「レアアイテムの入手手段」についての回答で、時間コスト(手間暇)がかかる手段に関してYOUNG層が肯定、ADULT層が否定しているあたりに世代差を感じました。
次回はSRPGアンケートのPart3「バトルの内容と勝敗について」の設問に対する結果をご紹介しますので、お楽しみに!
文責:仲川正紀(ヒポ社代表/Twitter@hiponama
関連ページ